「鏡花~ ありがとう!!助かったぁ~!!」 「あ、うん どういたしまして」 麻実から算数ドリルがかえってきた。 「これ、どうぞ」 「ありがとう」 ドリルを上月君に渡してベランダに出た。 朝日と風が気持ちいい。 やっぱりベランダは好きだ。 「鏡花~ ちょっと聞いて!!」 「はいはい、何々?」 いつもハイテンションな智明が今日も高い声を響かせて やってきた。