家を出て少ししたところで翔太はいきなり立ち止まった。 そしてあたしを抱き締めてキスをした。 「死ぬかと思った」 泣きそうな声でそう言う。 「お願いだから、心配かけないで。 鏡花に何かあったらと思うと俺どうすればいいか分かんないから」 声が震えてる。 「ごめん、ごめんね」 こんなにもあたしを思ってくれている人を傷つけいいわけがない。