「へっ?
別にいいよ」

「だめだよ。
ここらへん暗いし、危ないよ」

「でも、夏輝彼女だって居るでしょ。
前みたいに迎えに来てくれるかもしれないよ」

「いま、梨花は家族旅行に行ってるからいない」

「ふうん、学校あるのに?」

「梨花、学校行ってないから」

「そうなんだ」

「だから、送ってくよ」


そういって夏輝は勝手に着いてきた。

だからあたしも、あきらめた。

本当にここら辺は暗いし、おとなしく送ってもらおう。