「ねぇ、翔太。
ぎゅってして」


「どうしたの?」




いきなりのあたしの変な発言に翔太は驚いている。


でも、優しく抱き締めてくれた。



「今日の鏡花、なんだかあまえたさんだね」


「そんなことないよ」



頭をくしゃくしゃとなでながら、翔太は優しくほほ笑みながら色々話してくれる。




「本当に、何もないの?」



「本当だよ。
いつも通り!」


さすがにこれは少し嘘。



何だか、最近翔太につく嘘が増えた気がする。


そんな自分がヤダ。