「じゃあね」

「うん、また明日



いつもは菜穂と二人で帰るけれど、今日は菜穂は広大君とデートらしいから一人で帰ることになってしまった。



今日は家に帰ったら何しようか。
昨日借りたDVDを見て、それから……




「鏡花!」


イロイロ一人で考えていた時、誰かがあたしをよび止めた。





「誰?」


振り返ると、夏輝が近くの公立高校の制服を着て立っていた。