バンッ!!!

「へ・・・?」

「わぁぁーっ荷物ーッ!!」

うん。荷物ですけど?

「これ、もらっていきますね?」

いいでしょ?って瞳で俺を見つめる。

「うん・・・。」

そりゃー、俺の荷物じゃないわけだし持って行ってくれても構わない。
いや、だけど・・・名前ぐらいいい加減教えろよ・・・。


そのままあの大きくて重い荷物を軽々と抱えて彼女はまた部屋へ戻っていった。


「謎が多すぎる・・・・。」





俺は、彼女についてまだ何も知らない。


名前もどうやってここに来たかも・・・。




ただ一つ


彼女は未麗に負けないくらいの美人だってことは

俺にだってわかる。