「部屋、リビングの隣だって。」
「うん。」
俺の顔も見ずに外の蒼い空を眺めている。
そういえば、服着替えてねぇよな。
ずっと昨日のままだ。
「着替えねぇの?」
「へ?」
やっと振り返った彼女の目は丸く見開いていた。
「・・・・・。」
ぽっかりと口を開けている。
「そーいや、荷物ないよな。どーすんの?」
「えっ!?ここに送ったんだけど・・・。」
「「・・・・・。」」
送った・・・?そんな宅急便なんて来てねぇよな。
ピンポーン
突然インターホンが鳴った。
出るか、出ないか------
ガチャ
いや普通出るだろ。
硬い空気の中、受話器を手に持った。