「あぁ・・・。」

そういや部屋いってなかったな。
・・・。部屋?
俺、聞いてねぇーし。


「ちょっと待ってて。」

電話、かけてみるか。


パカッ

誰に聞いたら....

やっぱ、アイツしかいねぇよな。

プルルルル~

『・・・・・・・・。』

「越智、黙っても無駄だから。」
『チッ。』

舌打ちしやがった!!!
教師のくせに・・・。


「信汰さんにあの女の子の部屋どーすんだ?って聞いてくれねぇかな。
俺のケータイ、国際電話じゃねぇからさー。」

『女の子・・・?』

「聞いてねぇの・・・?」
『あぁ・・・。』


言ってなかったのかよ。あの2人は・・・。

『なんてな。』
「はぁ!?」

うそかよっ

電話の奥から愉快な笑い声が聞こえる。


『部屋ねぇー。いっそ同じ部屋は?』
「・・・・・。」

越智のヤロ~・・・。絶対おもしろがってやがる。

『そんな怒んなって。あの娘の部屋はリビングの隣の部屋だ。
ってかさー。家電で聞けよ。』
「あっ!!」

『クックックっボケてんな。優。』
「うるさいっ!!!」

ブチッ

そっか・・・家電、国際対応してんじゃん・・・。
越智に聞いた俺があほだった。