シュッ

『それと、あのコ繊細だから、気をつけろよ?
おまけに男嫌いでなつきにくい。』

信汰さん、このことを言ってたんだ。


「やだ~~~っ」


俺の下で泣きじゃくる彼女。

参ったな。どうすりゃいいんだよ。


「泣くな。わかったから。」

とりあえず精一杯慰めることにした。

ポンポンと頭を撫でる。

「触るなッ・・・」
「ごっごめん。」


・・・・そこまで俺、嫌われてんの。
結構ショックなんすけど。


「あのさ~。そんな泣かれても俺困る。お願いだから泣かないで。」

「うるしゃい。」

あれ?『うるしゃい』?
まぁいいか。


「はぁ~。・・。カルピス飲む?」

何気なくご機嫌取り。

これじゃー母さんに謝ったあとの信汰さんじゃねぇか。


「・・・・・のむ。」


・・・!?
飲むのか!?

「じゃー用意する。」