「しっ・・・信汰さんはどこですか?」

沈黙を破ったのは彼女だった----.


「あぁ。ロサンゼルス?」
バリーン
「えぇ!?」

え・・・?

もしかして、聞いてなかったのか?

「そんなはずありません!!昨日会ったんですから!!」
「はぁ・・・?」

昨日?んなわけねぇじゃん。

俺のほうに進んでくる彼女。
小さいからだで必死に訴えようとしてる。

「信汰さんに会わせて!!」
「ムリ。俺、居場所知んねーし。」

「嘘・・・・。」

最後にそういうとその場に座り込んでしまった。



困ったなぁ・・・。どう言えばいいんだよ。
そういや、名前まだ聞いてなかったな。



「落ち込んでるところ悪いんだけどさ、名前ぐらい教えてくんない?」