泣き笑いの顔で返事をする杏里。
そっと杏里の引き寄せキスを交わす。

「あ、そうだ。俺の名前もう総司じゃないよ。」
「え?」
「だって、転生してきるから名前変わるし。」
「あ、そっか。でもめんどくさい。」
「酷いなー。まぁいいけどね。」


もう離れたりなんかしない.。
また離れることがあっても、必ずまた会える。
私たちはそう信じてる。
運命の赤い糸ってこういうことをいうのかな。

ずっと一緒にいようね。
大好きだよ、総司。


また風が吹く。
浅葱色の、彼らと共に過ごしたあの時代の風が、
二人を祝福するかのように吹き抜けて行った。

                                   




fin.