――一方土方隊。


しらみつぶしに回るがどこもハズレくじばかりで土方は苛立ちを隠せなかった。
ちょうど監察方である山崎が土方の元へと走ってきた。


「副長!三条小橋西の旅籠『池田屋』にて近藤隊が戦闘中!かなりの激戦です!」
「んだよぉ、当たりはあっちか。」


原田が悔しそうな顔をする。


「行きましょう、副長。局長たちが心配です。」


静かに斎藤が言った。


土方は頷き隊士に伝達する。
「行くぞお前らぁっ!本命は池田屋だ!」


ぞろぞろと土方隊は池田屋へと向かった。