5時。

それぞれ化粧直しして門に集まった。


「じゃぁ行きましょか♪」

3人で駅に向かいながら歩いていると、私の携帯がなった。


♪〜〜〜


「あっごめん。ちょっと電話出ていい?


もしもし、弘人?」


松木弘人(マツキ ヒロト)

彼は家が隣同士で幼なじみで同い年。
けっこう、いや、かなり甘いマスクの持ち主。


『あー瑛菜?お前今どこ?』


「大学だけど、なんで?」


『お前さぁ、今日家の鍵忘れてっただろ?』






「……あ。(汗)」



またやっちゃった…。

最近よく忘れる…。(汗)




『おばさん出掛けるらしくてうちに預けに来たんだけど、俺しかいなくてさ。

俺もこれから少し出掛けるから、どうしよっかと思って』



「あーごめんね。

でも私今日ご飯食べて帰るから遅くなるわ。だから出掛けてくれて大丈夫だよ。
帰ってママがまだいなかったら鍵取りに行くね」



『おぅ、分かった。

彼氏とデートか?(笑)』


急にわざとらしい声で聞いてきた。




「違うよ。

彼氏なんて2ヶ月前に別れてるしっ。

今日はコンパ♪
年上の税理士さんなんだって♪」




『……ふ〜ん。


じゃぁまた帰る時一応連絡して?』


「うん、分かった。ホントごめんね〜」