自分の分を置いてから、ロールケーキを持って弘人の家を訪ねた。



♪〜〜

チャイムを鳴らすと、少しして、「は〜い」とだるそうな弘人の声が聞こえた。



「私〜瑛菜〜。」



ガチャ。


「あー。何?どうした?」


たった今起きました!


そんな顔だった。(笑)




「今起きたの?もう2時だけど。」


「ん…あぁ…。休みの日くらい寝かせろ。」



何その日曜のお父さん発言。(笑)



「鍵取りに来た。
ありがとね。

あとロールケーキ♪
お礼にどうぞ。」



「おぅ。サンキュ。
ここのけっこう美味いんだよな。


一緒に食う?」  




「あ……」




《私家に自分のあるから、》



と言おうとして、やめた。



「うん。食べる♪」



「何その間。(笑)

ダイエット中か?」      


「…それは

…痩せろって言いたいの…?」



「怒るな、怒るな。(笑)
可愛い顔が台無しだぞ?」


「そんなこと言ったって誤魔化せらんないよ。」



「ちっ。無理か。(笑)



ほら。そんなことより早く食おうぜ。」