私はそのまま静かに家に入った。
とても英会話教室に行く気になんてなれなかった。
………仕方ない……
弘人が私のことを好きじゃないのは仕方ないこと。
頭ではちゃんと分かってる。
…でも……
……あんな言い方……。
もう聞きたくないのに、
頭の中で何度も何度も繰り返し流される。
好きじゃない。
それは仕方ない。
でも何だか、
これまでの楽しい思い出も、
私たちの関係も、
全てを否定されたような…
そんな気分だった。
……ううん。
きっとそうじゃない。
弘人は友達の手前あんな言い方をしたんだろう…
ずっと一緒にいたんだから、それくらい分かってる。
だけど…、
もう聞いてしまったら、
これまで通りにはできない。
そんな強くはなれない。