私たちはいつものカフェで今日のコンパについて、
あーだこーだ話していた。
「田崎さんは絶対、瑛菜ちゃん狙いだったよね〜。」
由香里ちゃんがニヤニヤしながら言った。
“田崎”
その名前が出ただけで、
ちょっと動揺する自分がいた。
「そう……?…そんなことないと思うけど……?」
平静を装えてるかな?
「絶対そう!
瑛菜ちゃんだってまんざらじゃなさそうだったじゃん?」
もう…。
そのニヤニヤ顔やめて。
「認めなよぉ〜。
珍しく顔ゆるんでるよ?
え・な・ちゃん??(笑)」
「………っっ…!!」
「いいじゃん♪
たまには瑛菜ちゃんが惚れる側に回ったって♪」
亜弥ちゃんが優しい顔で言った。