む~~~!
優のバカ・・・。
なんで・・・?

そうだよ。
何で?
なんで こんなにモヤモヤするんだろう?
「ひよは本当優くんと仲良いよね~!」
花梨が私にそう言う。
「そう・・・かな?」
私は 仲良いよ と言える自信が無くなってきた。
優が。
ずっと一緒にいた優が知らない優になっていく気がした。
ずっと、って程いないけど・・・。
「元気ないね?」
「そんな事ないよっ」
指摘されて言い繕ったけど多分笑顔ができてなくて。
「優くんの事?」
花梨が優しい微笑みを向けて問いかけてきた。
うん・・・。
そうだ、優の事。
でも・・・
「何で分かったの?」
「ふふ、本当に ひよは優くんの事が好きなんだね?」
「好き?」
「うんっ」
でも 好きじゃないって言ったら嘘になる。
  好   き
優の事が・・・
好きだよ。
あぁ 好きです。
あなたの事が。
そっか 私 優の事―・・・・。
好き。
「うん。好きだッ」
私は ニカッと笑ってみせた。
きっと とびきりの笑顔。
「ふふっ羨ましいわ、優くんは。」
「どうして?」
「素敵な笑顔を見せてくれる人がいつも隣に居て。」
私は えへへと
照れ笑いを浮かべた。
私は花梨を家に送った後、公園に行った。
前に 桜達と行った所じゃなく もっと小さな公園だけど。
そこにも 満開の桜が咲き乱れてる。
私は 子供がいなくて静かな公園の滑り台の上に登った。
あぁ・・・
綺麗だな。
やっぱ私 桜好きだなぁ。
花梨を送った後 買ったコンビニのアイスを開ける。
「これも、お花見だよね♪」
ぱくっ!
おいしい!
・・・・。
桜と優 もう帰ったかなぁ。
はぁ・・・・。
優に逢いたいよ~・・・・・。
こうやって一人になると思う。
一人ぼっちだ。
寂しい って。
誰か 横に居て欲しい。
「逢いたいなぁ・・・・。」
呟いてアイスを全部食べた。
そしてごろんと寝転ぶ。
滑る部分に足を放り出して。
あぁ もう・・・
色々考えたら 疲れちゃった。

優・・・
来てくれないかなぁ。
私は 眠い中 そんな事を考えていた。