「おっ、おはよ~!ゴメンっ、時間…全っ然…見て……なくっ、て…はぁっ……」
「ぶっ…!!!すごい走ったんだ?」
「いや…体力ないっ、から…グラウンド1周で…っ…こんな感じ…」
「はは、いーよ。行こっ」
軽く紗江子の手を引き、足を片っぽ、宙に浮かした。
チラリと向けた視線の先は、紗江子の頭。サイドにみつあみ。それが後ろの中央らへんでまとめられている。これを朝からやってたんだ…と、つくづく感心する。
「髪型可愛いじゃない」
褒めてみたりする。
「ほんと??ありがとーっ!やりがいある~!!笑」
紗江子は苦しそうな表情を戻し、ふんわりと笑顔を広げて見せた。
「ふふっ…、桜みたい」
「へ?」
「ううん、何でもない」
さっき見ていた、桜の木。
空の透き通った、青い紙に…ピンクの絵の具を、こぼしていったみたい。
絵の具はにじみ、蕾は広がり……。そんな感じ。
素直に綺麗だと思えた。
「ぶっ…!!!すごい走ったんだ?」
「いや…体力ないっ、から…グラウンド1周で…っ…こんな感じ…」
「はは、いーよ。行こっ」
軽く紗江子の手を引き、足を片っぽ、宙に浮かした。
チラリと向けた視線の先は、紗江子の頭。サイドにみつあみ。それが後ろの中央らへんでまとめられている。これを朝からやってたんだ…と、つくづく感心する。
「髪型可愛いじゃない」
褒めてみたりする。
「ほんと??ありがとーっ!やりがいある~!!笑」
紗江子は苦しそうな表情を戻し、ふんわりと笑顔を広げて見せた。
「ふふっ…、桜みたい」
「へ?」
「ううん、何でもない」
さっき見ていた、桜の木。
空の透き通った、青い紙に…ピンクの絵の具を、こぼしていったみたい。
絵の具はにじみ、蕾は広がり……。そんな感じ。
素直に綺麗だと思えた。