正直、いじめられてた、と聞いた時から…如月さんに興味はなくなっていた。
あんな子に声をかけていたら、自分がいじめられるもんね。
ちせたちが声をかけてくれて、本当よかった。

頭の中で整理してみると…

ちせは、さっぱりしてて裏表がなさそう。
もえかは、ロングが似合うクール系。
すずみは、ほんわかした元気っ子。

3人とも、個性があって…私は何?って、つい苦笑してしまった。
私って…ほんとわかんない。
自分のことしか考えてない。
これからも、きっとそうなんだろうな。

そして、夜。

お風呂からあがって、晩ご飯ができるのを待っている間。
ぼんやりしていると…

♪~

「あっ、すずみ…」

早速の初メール。

件名:やっほー☆
本文:初メールっ!!
   これからよろしくね~^^/
   また遊びに行こ♪
   時々メールしまぁす(・ω・)
      ^□^すずみ


私もすぐに返事。

件名:こちらこそ...
本文:よろしくーっ^^
   学校でもいっぱい
   しゃべろーね★
   これからお世話に
   なります(´ψΨ`)

―――――送信。

「…ふぅー」

変に嫌われないように、気をつけないと。

「あみー、ご飯できたわよ~」
「…はぁーい」

下から聞こえるお母さんの声に、私は部屋を出た。
階段をおり終える前に、お母さんから言葉が出る。

「あみ、友達できたの?どーせさえこちゃんとクラス離れたんじゃないの??」
「う、何で知ってるのよ…」
「やぁね、カンよ。当たってるのね?運が悪いわね、あんたは」
「友達できたよ」
「当たり前じゃない。クラス替えそうそう1人じゃあ、寂しすぎるわよ」
「うるさいなぁ。早くお味噌汁ついでよ」

完全に手が止まっているお母さんを指摘。

「わかってるわよ、はいお味噌汁」
「どーも」