「はっ、ははははっ!!」
「ヤバかったぁ~!ほんと、何あれ!!」

お腹抱えて笑う私達を横目に、校長先生が通りすぎた。
きっと、はたから見たら酔っ払った2人組みだろう。笑いすぎて足がフラフラ。もつれてこけそうになった。

「は~あっ。じゃ、また後でね!」

涙目になった紗江子は手を振って教室に入っていった。

「うん、ばいばい」

私も手を振り返し、上履きに履き替えて教室に入った。教室には男子しかいなくて、気まずい雰囲気に負け、苦し紛れにトイレへ向かった。