「うち、嫌われるのが怖いねん。」


「………急になによ。」


わかってる、急にこんな話して…変やって。
やけど、うちの口はとまらんかった。


「嫌われるのが怖いから、人に優しくしてるだけ。嫌わたくないから…みんなに優しくしたいねん。そしたら嫌われへんやろ?」


「……………」


「それに…優しくした時の笑顔が好きや。あとは…相手からの信頼とかを得たとき。」


「…………信頼とかない。」


「あるよ!試合終了のブザーが鳴るまえにパスをくれるんも信頼やん。それに…頼られたら嬉しい。」


「頼られる?頼られるのなんか利用されてるだけや。」


「ちゃうよ!利用なんかじゃない!助けを必要とされてるねん!そしたら助けたいし…うちが困ったときは助けてくれる……信頼関係があるからじゃない?」


「……………」


「話それたな…………」