「珍しいわぁ〜」


「?」


「マサとハルが女の子を連れてきたこと事態が驚きやしな、それが、あいつらがずっとファンやった乃々香ちゃんってことも驚き。」


あいつら?


「ハルだけじゃないんですか?」


「え?」


「うちのファンって…」


自分でファンとか言うの恥ずかしいわぁ。


「ハル…じゃなくて先に乃々香ちゃんを見つけたのはマサやで。凄い女がおるって!あいつに負けたない!って興奮気味に話してきたマサを俺は忘れられへんわぁ。」


マサが?!
信じられへん。


「あいつらモテるから女の子と友達とかにならんし…マサは不器用やし口悪いから、あんなふうに励ましたりとか滅多にせんねんで。」


「……………」


「ハルも口だけじゃ優しいけど…乃々香ちゃんを見る表情も優しい……二人とも乃々香ちゃんにベタ惚れやなぁ。」


そんな………まだ会って二日やのに……
可笑しいやん。
優しいとか……ファンとか……


なんやねん