「何、思い詰めた顔しとんねん。キモいなぁ。」


「マサ………」


隣にはいつの間にか汗だくのマサがいた。


「お前がやりたいんやったらやれや。人生なんか一瞬しかないんやぞ。止まったり悩んだりする時間が勿体ないやろーが。」


…ほんまや。勿体ない……。
けど………


「けど、とか考えんな。お前は脳天気に楽しそうにボール追いかけてドリブルしてシュート失敗して泣いたらえーねん。」


「なっ!失敗なんかせーへんわっ!!!」


「はっ!」


と、鼻で笑ってまたコートに戻ったマサ。
なんやねん、一体…