「なんで男バスのマネージャー志望なんかでおるん?」
「………うちがバスケをしたかったんはS学園で…なんです。ここじゃないんです。」
「そんなん言うのもったいないで…そりゃあ、S学園より女子も弱い…やけど、みんな一生懸命やってんねん。やから入ったら?」
「…女子が弱いとかじゃなくて…気持ちの問題なんです。S学園落ちたら勉強に専念するって決めてたし…」
お母さんをがっかりさせたぶん、勉強頑張っていい成績をとるって決めた。
「……」
品川さんは黙って…隣の女子のコートを眺めた。
隣の女子のコートには舞葉がおった。
あの子…女バス入るんや。
上手い………
「……………」
「なんの理由か知らんけど…体はやりたそうやで…バスケ!」
「バスケ………したいけど……うち……自信ないんです。」
「なんの自信?」
「バスケも…勉強も…中途半端になりそう。それに!」
バスケを続けてた理由は…一樹との繋がりが欲しかったから。
やけど、それが菜々香を苦しめてた。
それを……うちは…してもいいの?
続けてていいの…?