「あ〜上手いな。」


二人はさっそく試合に入ってた。


「あの二年下手くそやから…レギュラー落ち!」


とか、うちはブツブツ言いながら試合見学。


「あ、ゴリラみたいな人、でかいくせに細々動いてうっとしいなぁ〜。」


「あのハッキリ言いすぎ。」


「すみません〜。」


と、うちの横におるんは次期キャプテンの品川さん。
品川さんはマサとハモの先輩で仲良し〜らしい。


「乃々香ちゃん…やんな?」


「はい、そうですよ。」


「一樹と仲良いよなぁ。」


「一樹って…S学園の…楢橋一樹ですか?」


「そぅそぅ!」


「まぁ、仲良いってか…幼なじみってか…近所のお兄ちゃんって感じですね。」


「一樹がな、女バスに乃々香ってやつが入るからヨロシク、って言ってきてん。」


一樹………言ってたもんな。
うちが入ったら女バスはうまなるって…
大会も全国までいけるって…


やけど、それは一樹がおるから…叶う夢やってん。