「じゃあね!」
と言い、お父さんの車に乗ろうとした菜々香。
「…………」
「乃々香ちゃんっ!!」
「なに?」
菜々香にくいっと腕を捕まれて…囁かれた言葉。
「これで仲直りやね!」
「じゃあ、お兄ちゃん、乃々香と留守番よろしくね。」
と言って…お母さんと菜々香…お父さんは寮へと行った。
「……………」
鳥肌がとまらん。
「乃々香?なに言われたん?」
「お兄ちゃん…うち菜々香に対して…なにが間違ってた?」
「乃々香?」
「わからへんっ!なにが…なにを……間違えてたんっ?!」
涙がとまらんかった…
お兄ちゃんの胸のなかで…ずっと…泣いてた。