「夜、話すわ。」


「ん…………」


それだけ伝えるとお兄ちゃんは納得し…またご飯を食べだした。


「あ、トラック来たわ。」


「ほんまや。」


「よし!じゃあ、行ってきます。」


と言い、立ち上がった菜々香。


「菜々香、元気でね。同室の子と仲良く…あと…」


「大丈夫!病気も最近はなんもないし。」


「なにかあったらお兄ちゃんに頼るんやで。あと隣の一樹君とか…」


「うんっ!!」


お母さんはほんまに心配なんやろう。菜々香にずっと…いろいろと言ってた。


うちはただぼーっと見て…
菜々香がおらんくなるんや、寂しい…とかおもってた。


でも…寂しいのは…うちだけなんや。
菜々香はちっとも、そんなこと…思ってない。