「待ちました?」
「そんなに待ってないよ。さあ車停めてるから行こうか。」
「はい。」

横で歩くと本当に拓也が大人になったみたい。

「ほら。乗りな。」

ドアまで開けてくれるの。びっくりなんだけど。

「…ありがとうございます。」「何か食べたいものある?」
「任せます!」
「了解。じゃあ出発~。」
何話せば良いかな。

「美幸さんは音楽何がすき?俺BUMP OF CHICKENがすきなんだ。」
「えぇ?」

それって一番拓也がすきだった歌手じゃん。この人拓也なの?私に内緒で整形したの?
本当は死んで無かったの?

「美幸さんー!!!!聞いてる?」
「聞いてるよ。」
「また悲しい目してる。何?お兄さんに相談してみなさい(笑)」
「ううん。何でもない。拓也もBUMP OF CHICKENが一番すきだったんだ。」
「そうなんだ。拓也くんが生きてたら俺とめっちゃ気合いそうだな。ほら?ついたぞ。」

またドアを開けてくれた。
そのお店はイタリアンだった。
「ここまじうまいよ。」

お店に入り、席につきメニューを取った。

「何にする?」
「2つで悩んでる。」
「パスタとピザ。」
「分かった。」
ピンポーン。
「えぇ?」
店員さんが来た。
「ご注文何にしますか?」
「ピザとパスタ」
「ピザとパスタですね。少々お待ちください。」

雪人はニッコリと笑った。
「これで良いでしょ?仲良く食べようなー。」って頭くしゃくしゃされた。

私は凄くびっくりして口が開いたままだった。

「美幸さん、お魚さんになってるよ笑」
「もぉー!」

料理が運ばれてきた。
雪人は手慣れたように半分にしている。
「はい。どうぞ。」
「あ…ありがとうございます。」
「敬語辞めない?」
「はい。じゃあさん付けも辞めてください。」
「了解♪」

2人はご飯を食べながら楽しく会話をした。

「ねぇ~美幸ちゃん。この後何か予定ある?」
「ないよ~。」
「じゃあドライブしようか?」「うん。」
「どこ行くの?」
「内緒(笑)」


「美幸ちゃんー!!!!」
「はい!!!!」
「やっと起きた?もうついたよ。」
「綺麗ー!!!!」