その後警察から話を色々聞かれた。
すると事故の事が分かってきた。

ひき逃げ事故で犯人は見つからず通りすがりの人が通報してくれたみたいだ。

「彼の遺留品です。」

見せられた荷物の中に何故だか指輪が入っていた。

何で?と思いながらその指輪を見ていた。
その指輪にある文字が見えた。
【MIYUKI】という文字。
わたしはそれを見て大泣きしてしまった。
「何で?何でよ?指輪なんて言って無かったじゃん。拓也に渡して…。拓也を返してよー(泣)」


一年の間、1日も拓也を忘れる日は無く頻繁に拓也の亡くなった場所に行った。
拓也が居るはずもないのに何回も…何回も…。

拓也が居なくなって私の笑顔が消えた。私の笑顔は彼が作っていたんだなー。なんて最近良く思う。

拓也の存在は美幸には大きくずっと拓也を愛し続けていた。