「実は、ある情報があってな」

「情報?」

「そう、お前が小林のことを好きだっていう」

「・・・・誰だよそいつ」

そいつには、後でしっかりとお返ししてやる・・・・

「匿名希望だよ」

しかし、裕也はそう簡単に教えてくれるような奴ではなかった。

「・・・・でも、そんな理由で、例え僕が小林を好きだったとしても手伝わせると思うか?」

「おいおい、そりゃ知ってるよ。実際に他のカップルに聞いてもさ、写真部だってことがわかった瞬間に逃げられるからな」

「だったら、もうわかるだろ。無理してやる必要はない」

「部長がやらなきゃしめしがつかん」

部長なんだ・・僕達まだ入学したばっかだけどよく部長になれたな

「でもな、俺はお前の恋を応援する気だぜ?」

「何のために?」

「クラスメイトが困ってるのに見捨てられるか」

「本音は?」

「写真が撮りたいです」

「よし、諦めろ」

こいつといると妙にイライラする・・