そう言って裕也が渡してきたのは写真だった。

小林の写真。

・・・・! これは・・! 日常生活の写真から居眠りしている写真まで・・

「おお・・・・犯罪じゃー!」

ある日の昼休み、突然お茶を吹き、写真を見ながら「犯罪だー」と叫ぶ。

・・・・もう変人だろ、これ

「・・・・この写真は?」

周囲の視線を気にせず裕也に訊く

「ああ、俺って写真部だから」

「説明になってねぇよ」

ん? 写真部? そんな部活あったっけ?

「非公認だけどな」

「今すぐ潰せ、その部活」

「顧問もいるぞ」

「非公認なのにか?世も末だな」

「校長だぞ?」

「世も末だー!!」

落ち着こう。まず、落ち着こう。

「で、その写真部が何のようだよ」

「まぁ、ここじゃ話しにくいから廊下行こうぜ」