ぶん殴ってから一つ後悔した。

裕也が持っていたのは、火のついたマッチ。

そしてこの部屋は灯油がまかれている。
つまり、一面火の海になった。

その時だ。

「キャァァァァ!!」

と、悲鳴が聞こえてくる。

「小林!」

忘れていた。

この部屋には小林がいるという事を!