「おっと・・時間かな」

そう言って裕也は席を立ち上がり。

「大宮~ちょっと来てくれ」

と、僕を呼び出した。

「・・・・」

さすがに行くしかないか・・・・

僕は席を立ち裕也に近づく。

すると裕也は廊下に出ていく。

「お・・おい、どこいくんだよ」

「いいから来てくれ」

そう言って裕也は僕を廊下に連れ出す。

そして、ドアを閉めた。

「・・で、話ってなんだ」

「そう睨むなよ」

「・・・・」

何だ? 何で呼び出したんだ?

「えっとな・・」

そういって裕也はポケットから黒い物体を取り出す。

「少し、寝ててくれ」

そう言って僕にその黒い物体を押し付ける。

避けることもできたのかもしれないが、確認しようと考えていたので、とっさには動けなかった。

腹に激痛がはしる。

そのまま、床に倒れていく。

そのとき確認できた。裕也が手に持っていた物。

黒色のスタンガンだった。