その日の昼休み。


あたしは先生のいる2年3組に向かった。



「先生!教えてー」



「お、青山。待ってたぞ!」


《待ってたぞ》


あたしはその言葉が嬉しかった。



先生の横に座った。


先生の顔が近い・・・



決して身長が高いとは言えないけれど、スラッとして筋肉質の体。


少し毛をたてているけど、ときどき寝癖がついている髪。


大きな目に、青いフレームのメガネ。



おかしいかな?

愛しい・・・なんて。



まだ中学生なのに


大人には、そう思われるかもしれない。



子どもでも、愛しいって思うことがある。


そう思える人に・・・


先生に出会うことができた。


ただそれだけで・・・
あたしはすごく幸せだったんだ。