お母さんが…?

「どういうことですか?」

英之さんは笑っている。

寛大な心で人を守るようだった


不意に、この人が父親

だったらな、と考えた。

「ずっと由里香は自分の幸せを我慢して、桐香ちゃんだけを祈ってきた」

「―――」

お母さん

体を売ってまでお金が

欲しかったのは、

あたしを学校に行かせて

幸せな人生を送らせるため

だったの…?