「…水道代は?電気代は?一体誰が払うの?この家一軒に住もうっての?笑わせないで」

煙草の煙りが鼻をつく

あたしは息を止めて我慢する

「お願い」

膝が冷たい床に着いた。

お母さんは少し驚いた顔で、

煙草を灰皿に押し付けた。

「お願いします。
 此処しか、ないの」

お母さん知ってた?

こんなあたしを愛してくれる

人が2人もいるんだよ。