「あれから2週間か…はやいねぇ…」

美南がどっかのばあさんみたいにしみじみと言う

私と優斗が兄妹になってから2週間。特に何事もなく過ぎた。


「優斗さん…雫のこと迎えに来ないかなぁ…」


「来ないと……」




「「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!」」



「思う」


「何!?この悲鳴!?」

うん。軽く私、無視されたよね。


「ほんと…なんなんだよ…うるさいなぁ…」

今は放課後だ。そんなに時間がたっていないといえ、人はあまりいないはずだ


「雫!あれ!」


外を見ていた美南が私に外を見るように指さす


「あ~?」


私は外をみる。そこにいたのは……