「雫、ちょっと来なさい」


……またかい?

やたら真剣な顔で私のことを呼ぶお父さんのもとに向かう。この状況は何回もあった。毎回おんなじ要件だ。もう慣れたよ…。でもはっきり言って信じたくないです。今回は違う要件だと思いたいです


「父さんはまた再婚することになりました」


何回してんの!?もう五回目だよ!?わかってんの!?


「…もうなれた」

娘が再婚になれるほど再婚しないでほしい。できることならもう二度とだ再婚しないでほしかった。私には嫌なことしかないのだから…


「さっそく今日の五時から会うから」



「急だな!おい!!」

せめて明日だろ!?っていうか娘に相談なしってどういうこと!?


「実は前から決まってたけど…言うの忘れてた。」

この野郎…

私の心に怒りが芽生え、爆発した


「最低だ!!」


私はソレだけ叫んで部屋に戻る