屋上から下を見下ろすと絶句した


余りの高さに……


もう逃げ場がねぇ……


俺は既に諦めかけていた


警察も既に階段を上り切ろうとしていた


下は絶壁で、目の前からは警察ときたもんだ


捕まったら奈津が………


そんなのヤダ……


奈津が助かるなら俺の命はくれてやる……


屋上に設置されてるサクを乗り越え、下を見る


額からは汗が溢れ出し、喉がカラカラになっていた


…………………