辺りを警戒しながら腕時計をちらっと見た


時刻は4時を回っていた


やはり爆弾ってのも嘘だったのか、俺を焦らせるための


そして非常階段への入口にたどり着き、ドアノブに手をかけた時――


「あの人が人殺しです!!」


先程までどこかに逃げていた叔母さんが叫ぶ


一般階段で上って来た警察はこちらを向き言った


「大人しく両手を挙げて地面に伏せなさい!!」