足音はどんどん近きピタと止まる


俺は身を構えた


が……開けたのはスーパーの袋を提げたおばちゃんだった


「あっ、この家の方ですか?」


おばさんはゆっくりと俺を見回した後、叫び始めた


「ぎゃーーー!!!!人殺し!!!誰かーー!!」


そう誤解するのも無理はない


先程、真っ赤に染まった浴槽に入ったため白い服は真っ赤染まり、おまけにナイフを持っていたのだから