「待ってくれよ、たった20分なんて無茶だ!せめても――」


「うるさい!!」


エースが言葉を遮る


「間に合わなきゃ、この小娘を殺す。じゃあね探偵君」


「おっおい!!」


呼びかけも虚しく電話が切れた


くそっ!!


時計をみる。……3時55分までか……


待ってろ奈津!!何がなんでも助けてやるからな!!


駅に向かって俺は走り出していた