長かった冬休みを終え、また高校に通う日々が始まろうとしていた


またいつものように幼なじみの奈津がドタドタ階段を駆け登り、起こしにくるだろう


それまで少し寝るか……


薄暗い部屋の中、再び目を閉じ深い眠りについた……









「こら!!いい加減起きなさい俊!!」


俺を眠りから覚まさせたのは奈津ではなく、母さんだった


眠気眼を手で擦りながら、枕元にある目覚まし時計を見る


10時00分