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カチっ


ライターの音が部屋に響き渡る


「ありました………例の物が」


黒いサングラスをかけ、不精髭を生やした男が身を低くして言った


それを見下ろす凍りのような目をした男がそれをポケットにしまう


額を出したつんつんの金髪


耳には三連ピアス


大きな瞳に、ホントに人をかみ砕いてしまいそうな鋭い歯


「くっくっく、実に愉快ではないかね?君」


そういってサングラスの頭に手をやる