お家まで奈津を運ぶ


うんしょ、うんしょ


奈津が言った


「俊にずっと守ってもらうね。だから将来お嫁さんにしてね?」


奈津はもうこの言葉を忘れてしまってるかも知れない


けど俺は今でもハッキリ覚えてる


子供ながらに強くそうありたいと願う


「うん!!なぁーが僕のお嫁さんだよ」


小さな時の思い出の断片がそこにはあった


俺は……約束を守ってあげられなかった………