―――――――――――
ちょうどその頃、奈津は覚悟を決めていた


このまま死を受け入れるより、可能性にかけてみよう………と


さっきの人が置いてった爆弾に備え付けられていたハサミを外す


それを掴み、三本の線に目をやった


時間は刻々と迫る


どれにしよう………


手にはものすごい汗をにじませ、震えていた


今までの出来事が鮮明に蘇る


そこにはいつも俊がいた


そしてこれからもずっと俊がいてくれて、幸せな未来があるって信じてる


なのに今目の前にあるのは爆弾だった


生と死、これが今の私の運命


生きて俊と生きていきたいよ……