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奈津はちらりと爆弾の時計を見た


そこには残り10分を記す数字があった


…………………………こうなったらアタシが暗号を解いて爆弾をとめてやるんだから!!


すっと立ち上がり紙を拾いあげた…………が、暗号は難解に見えてしょうがない


唯一、確信したことは、『赤・青・黒』の三つの線の一つを切れば止まるということだった


「俊………」


ポツリと呟くとその場にしゃがみ込んだ


運に任せて助かる確率は三分の一だった




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