そして、やって来たソフトボール大会。
和やかムードの中、ついに登場!私のお弁当。
みんなの箸が色とりどりのお弁当箱をつつく。
「おっ!こりゃ、すごくウマイな。誰が作ったんだ?」
部長が目を丸め、同じお弁当に並ぶ他のおかずにも箸を出す。
「あ、部長、それは、杉原さんが作ったつくねですよ」
「いやぁ、これはおいしい。杉原君、君は良い奥さんになるぞ。むむっ!この唐揚げも、また、すごくおいしいじゃないか!!」
部長の感嘆の声にみんなの箸が私の作ったお弁当に集中する。
へへん♪
どんなもんだい!
私、自慢じゃないけど、料理は得意なんだよね~。
ちらっと課長を見る。
みんなが散々称賛してくれた後で、半信半疑な奥田課長の箸が、初めて私のお弁当のおかずをプスッと刺す。
「毒は入れてないだろうな?」
「入れてませんよ!」
「どうだか。お前は俺に積もり積もった恨みがあるからな」
課長がニヤリと笑い、おかずを口に放り込む。
……ムカつく!
次の瞬間、口を動かす課長の目がまん丸くなる。
「へぇ。人間、誰でも一つくらいは 取り柄ってもんがあるんだな」
……コロス!
昨日の夜から、せっせと頑張って作った私にかける言葉が、嫌味な一言、そんだけかい!!
睨む私の横からディーラーの吉田さんが口をはさむ。
「ところで、奥田課長は、今日は投げないんですか?オレ、課長がピッチャーで甲子園で投げているところを見てからずっとファンだったんですけど……。1球だけでも、無理ですか?」
課長が甲子園?
ピッチャー??
初めて聞いたぞ、そんなこと。
一瞬、課長の顔が曇ったような気がしたけど……
気のせい?
「ま、1回投げるくらいだったら投げれるかな」
課長は笑顔を返すと立ち上がり、肩をほぐしながらウォーミングアップに向かう。
和やかムードの中、ついに登場!私のお弁当。
みんなの箸が色とりどりのお弁当箱をつつく。
「おっ!こりゃ、すごくウマイな。誰が作ったんだ?」
部長が目を丸め、同じお弁当に並ぶ他のおかずにも箸を出す。
「あ、部長、それは、杉原さんが作ったつくねですよ」
「いやぁ、これはおいしい。杉原君、君は良い奥さんになるぞ。むむっ!この唐揚げも、また、すごくおいしいじゃないか!!」
部長の感嘆の声にみんなの箸が私の作ったお弁当に集中する。
へへん♪
どんなもんだい!
私、自慢じゃないけど、料理は得意なんだよね~。
ちらっと課長を見る。
みんなが散々称賛してくれた後で、半信半疑な奥田課長の箸が、初めて私のお弁当のおかずをプスッと刺す。
「毒は入れてないだろうな?」
「入れてませんよ!」
「どうだか。お前は俺に積もり積もった恨みがあるからな」
課長がニヤリと笑い、おかずを口に放り込む。
……ムカつく!
次の瞬間、口を動かす課長の目がまん丸くなる。
「へぇ。人間、誰でも一つくらいは 取り柄ってもんがあるんだな」
……コロス!
昨日の夜から、せっせと頑張って作った私にかける言葉が、嫌味な一言、そんだけかい!!
睨む私の横からディーラーの吉田さんが口をはさむ。
「ところで、奥田課長は、今日は投げないんですか?オレ、課長がピッチャーで甲子園で投げているところを見てからずっとファンだったんですけど……。1球だけでも、無理ですか?」
課長が甲子園?
ピッチャー??
初めて聞いたぞ、そんなこと。
一瞬、課長の顔が曇ったような気がしたけど……
気のせい?
「ま、1回投げるくらいだったら投げれるかな」
課長は笑顔を返すと立ち上がり、肩をほぐしながらウォーミングアップに向かう。