課長から今までいろんなことを教わって来たけど、このキスは反則です。
こんな隠し玉を持ってたなんて、ずるい!
「か……ちょ……ぉ……」
甘く重ねられる唇に息を吐くのももう必死。
夢中になって課長にしがみ付く。
ああ……
課長ってば、肩幅も広いんじゃないですか。
スーツから香るオーデコロンも頭がぼーーーっとするくらいイイ感じで。
乙女杉原。
もう乙女なんかかなぐり捨てて、課長の腕の中にGO!です。
このままホテルでも、課長のお部屋でも行っちゃってもオッケーです!
「よっしゃぁ!!ほいじゃぁ、みんなでデズニーランドに行くたい!!」
ん?
この声は、弟の田吾作。
「ひゃ~!うちナマチューてんなんてん、初めて見たばい!」
んん??
この声は妹の愛。
いや~な予感に片目をうっすら開ける。
と、そこにはハタメク大漁旗。
「良かった。ほんなごて、良かった」
滝のような涙を流して旗を振るのは酒に酔っ払った長男の与作兄ちゃん。
「いんやぁ~、わざわざ九州から出て来た甲斐があったばい」
「俳優さんごたぁ、イケメンさんたいね」
「由紀ちゃんの婿さんは村一番のモボ(←死後。モダンボーイの略。明治時代のおじいちゃんかおばあちゃんに聞いてね♪)たいね」
村人がいつのまにやら押し寄せて、おばあちゃんたちはちんまりと椅子の上に正座してお茶なんか飲んでる。
そんなこんなで、キス終了。
けど、課長が呆気にとられている。
『バカヤロ課長さん、大観ゲイ(←田吾作が書いたのか、字まで間違ってるし。ゲイぐらい漢字で書け!)ツアー~親戚一同~』の旗に目が飛び出そうなくらい、驚いてる。
「すみません、課長」
「お前の親戚は……すごいな」
「いえ、親戚含む村人全所帯です。すみません」
課長は更にポカンと口を開けて次の瞬間、プーーーッと吹き出した。
こんな隠し玉を持ってたなんて、ずるい!
「か……ちょ……ぉ……」
甘く重ねられる唇に息を吐くのももう必死。
夢中になって課長にしがみ付く。
ああ……
課長ってば、肩幅も広いんじゃないですか。
スーツから香るオーデコロンも頭がぼーーーっとするくらいイイ感じで。
乙女杉原。
もう乙女なんかかなぐり捨てて、課長の腕の中にGO!です。
このままホテルでも、課長のお部屋でも行っちゃってもオッケーです!
「よっしゃぁ!!ほいじゃぁ、みんなでデズニーランドに行くたい!!」
ん?
この声は、弟の田吾作。
「ひゃ~!うちナマチューてんなんてん、初めて見たばい!」
んん??
この声は妹の愛。
いや~な予感に片目をうっすら開ける。
と、そこにはハタメク大漁旗。
「良かった。ほんなごて、良かった」
滝のような涙を流して旗を振るのは酒に酔っ払った長男の与作兄ちゃん。
「いんやぁ~、わざわざ九州から出て来た甲斐があったばい」
「俳優さんごたぁ、イケメンさんたいね」
「由紀ちゃんの婿さんは村一番のモボ(←死後。モダンボーイの略。明治時代のおじいちゃんかおばあちゃんに聞いてね♪)たいね」
村人がいつのまにやら押し寄せて、おばあちゃんたちはちんまりと椅子の上に正座してお茶なんか飲んでる。
そんなこんなで、キス終了。
けど、課長が呆気にとられている。
『バカヤロ課長さん、大観ゲイ(←田吾作が書いたのか、字まで間違ってるし。ゲイぐらい漢字で書け!)ツアー~親戚一同~』の旗に目が飛び出そうなくらい、驚いてる。
「すみません、課長」
「お前の親戚は……すごいな」
「いえ、親戚含む村人全所帯です。すみません」
課長は更にポカンと口を開けて次の瞬間、プーーーッと吹き出した。