課長は着替えると言って部屋に入っていった。

適当にくつろいでていいからと言われ、リビングのソファに腰を下ろし、テレビを観てたんだけど、なんだか落ち着かない。

しばらくすると、お風呂が沸いたことを告げる音がする。

と、同時に課長が部屋から出てくる。



おおっ!

課長ってば前髪下ろしてるじゃないですか!!

それに、それに!

ジーンズにTシャツ姿。

こんなにくつろいだ姿の課長、初めて見た!

課長でもジーンズをはくんだ……。

Tシャツとか着るんだ……。


課長、モンゲー若く見えるだよ。

超スペシャルレアな課長のカッコにポーっとしていると、「どうした?」と課長が眉根をひそめる。

「いえ……。あの、見とれちゃって……」

はっ!

いっか~ん!!

心の声がそのまま出ちゃったよん。

「なに、バカなことを……」

課長は照れたのか、髪をクシャっと掻き揚げてそっぽを向く。


それから、課長はそのままバスルームに行き、着替えとかタオルとかを手際よく並べてくれた。

私はゴクンと唾を飲み、お風呂へと向かう。



いよいよ、戦闘までのカウントダウンが始まってしまったようです。